文献詳細
臨床研究
文献概要
緒言
子宮癌診断法としての塗抹検査法の価値に就いてはPapanicolaou以来数多くの追試と詳細な検討によつてその優秀性が認められ広く応用される様になつたが,更に診断への応用に止まらず治療効果の検討の上にも塗抹標本観察の価値が着眼される様になり,特に放射線治療時の細胞学的変化に就ては最も早く注目された。既に照射時の組織学的検索としては,1921年のFrankle,AmreichをはじめとしてDustin(1927) Meigs,Parker(1930),Frola(1933),Arneson,Stewart (1935),Warren(1939),Glucksmann (1952)等の報告1)及びKistner(19512),Grünberger(1952)3)等によって詳しく論ぜられているが,塗抹細胞としての変化は1947年はじめてGraham4)が報告し,更に1951年同じGraham5)により照射時の腟内容塗抹標本像による頚癌の予後推定の可能性が提唱されたのにつづき,われわれ6)〜8)も之に関する成績を発表したが本邦に於ける之が最初の報告であり,その後田渕9),和田10),及びSmith11)等の報告を見た。
子宮癌診断法としての塗抹検査法の価値に就いてはPapanicolaou以来数多くの追試と詳細な検討によつてその優秀性が認められ広く応用される様になつたが,更に診断への応用に止まらず治療効果の検討の上にも塗抹標本観察の価値が着眼される様になり,特に放射線治療時の細胞学的変化に就ては最も早く注目された。既に照射時の組織学的検索としては,1921年のFrankle,AmreichをはじめとしてDustin(1927) Meigs,Parker(1930),Frola(1933),Arneson,Stewart (1935),Warren(1939),Glucksmann (1952)等の報告1)及びKistner(19512),Grünberger(1952)3)等によって詳しく論ぜられているが,塗抹細胞としての変化は1947年はじめてGraham4)が報告し,更に1951年同じGraham5)により照射時の腟内容塗抹標本像による頚癌の予後推定の可能性が提唱されたのにつづき,われわれ6)〜8)も之に関する成績を発表したが本邦に於ける之が最初の報告であり,その後田渕9),和田10),及びSmith11)等の報告を見た。
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