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症例研究
内分泌疾患Ⅰ—無月経及びるいそう症を伴える尿崩症の1例
著者: 唐沢陽介1 梶原和人1 岩崎寛和1 住吉宗三1 我妻堯1
所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.275 - P.279
文献購入ページに移動尿崩症は過去において考えられていた如く,単に下垂体後葉に限局した疾患による抗利尿ホルモンの欠落によつて起るのではなく,Nucl.Supr-aopticus,Nucl.paraventricularis,下垂体後葉等を含む神経単位,即ち間脳下垂体後葉系の或る部分に起つた器質的,機能的変化によつて惹起されるものであることが最近多くの臨床的観察や動物実験等によつて明らかにされて来た。著者等は最近無月経及びるいそうを主訴として入院した患者について検索中たまたま尿崩症を発見し,多尿に対する後葉ホルモンの影響及び間脳下垂体卵巣系の機能との相互関係につき種々検討した。その結果,いくつかの興味ある事実を見出し得たのでこゝに報告する。
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