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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻5号

1958年05月発行

病例研究

極小未熟児哺育について—〔附〕1130gと1200gの双胎哺育

著者: 鈴木多之助1

所属機関: 1同愛記念病院産婦人科

ページ範囲:P.359 - P.364

文献概要

 近来未熟児哺育法に多大の進歩がみられ,哺育上重要な保温,感染防止,栄養法等の発達で極小未熟児も育ちうる可能性が大になつた。
 然し生時1200g以下の哺育成功例は本邦に於ては織田875g1),河方900g2),衛藤915g3),松本930g4),前田955g5),小林6)及び山口1000g7),松本4),天野8),及び塩見1050g9),柴田1090g10),山口1100g7),謝11),及び鈴木12)1110g,木下1140g13),石井1145g14),小林15),及び村江16)1150g,斎藤1160g17),上田1170g18),上田1190g19),等の報告があるもいずれも単胎児で,双胎児では井戸20)が1040gと1020gの一卵性双胎のうち第II児が生後3日日に死亡し,1児のみ救命し得たと報じた。私は最近1130gと1200gの双胎児哺育に成功したが,之は本邦に於ける双胎哺育成功例の最小のものと思われるので,この例の哺育法をもとにして極小未熟児哺育に関する文献的考察を行つた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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