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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻6号

1958年06月発行

症例研究

中期人工妊娠中絶時に於ける中央頸管裂傷の1例

著者: 吉田之好1

所属機関: 1賛育会病院産婦人科

ページ範囲:P.479 - P.480

文献概要

緒言
 中期人工妊娠中絶には種々の方法があるが,卵膜外リバノール液注入法は比較的効果確実で副作用も少いと云われている。当院に於ても昭和26年より実施し総計1,200例を数えているが,1例のアナフラキシー様ショックを見た例を除けば未だ著明な副作用を認めていない。然るに最近私は妊娠5ヵ月の初妊婦に本法を行い,陣痛促進剤を注射しないにも拘らず分娩時子宮頚管中央後壁に裂傷を生じ,外子宮口からでなくこの裂傷孔より胎児を娩出した例を経験したのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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