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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻7号

1958年07月発行

臨床研究

産婦人科領域における間腦機能検査法に関する研究(第2報)

著者: 唐沢陽介1 梶原和人1 丸山正義1 玉田太朗1 松枝和夫1 砂原良三1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.505 - P.510

文献概要

I.緒言
 性周期を自律的に営んで行く上に,間脳—下垂体系の果す役割が極めて大きいことは,数多くの研究者によつて明らかにされたことである。殊に実験動物においては,間脳部の破壊や刺戟等によつて,性周期の異常を惹起することが知られ,間脳—下垂体系の性機能系に占める位置の重要さが余すところなく解明されたと云つても過言ではない。一方人にあつても,外傷や腫瘍等による間脳部の障害が各種の月経異常を誘発することが,多くの症例によつて立証せられている。
 従つて,月経異常の臨床,特にその原因を明らかにして行く上には,間脳(或いは間脳—下垂体系)の機能状態の良否を適確に把握するように努めなくてはならないのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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