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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻7号

1958年07月発行

文献概要

臨床研究

妊娠中毒症の成因に関する研究—特に人胎盤組織抽出可溶性蛋自質分劃による研究

著者: 河合義郎12

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院分院産婦人科 2名古屋大学医学部第二病理学教室

ページ範囲:P.527 - P.550

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第1章 緒言
 妊娠中毒症の成因に関しては,従来より幾多の研究業績があるにもかゝわらず,未だその本態は解明の域に達していない現況にある。しかしながら之れ等諸業績中胎盤にこれを求めようとするものは,本症が必ず妊娠に随伴して起る症候群であり,妊娠の中絶乃至分娩により速かに治癒すること及び胎児の消失した胞状鬼胎にも本症が好発する事実より,最も有力なものとなり,更に近時「アレルギー」学の進展は一層其の感を深くするに至つた。而して之れ等に関する研究中本邦に於ける真柄,加来両教授の画期的な研究は胎盤「アレルギー」学説に一大進展をもたらしたものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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