文献詳細
症例研究
文献概要
緒言
技術の進歩,各種抗生物質の出現などにより帝王切開の適応範囲も漸次拡大されつゝあるが,反面これによつて起る弊害も皆無であるとは云い難く,後障碍として癒着,術後の腸閉塞,次回分娩時の子宮破裂などが指摘されている。腹壁月経瘻も起り得る障害の一つである。筆者は最近腹式帝切後に生じた腹壁月経瘻を2例経験したので茲にその大要を報告し,併せて2〜3の文献的考察を試みた。
技術の進歩,各種抗生物質の出現などにより帝王切開の適応範囲も漸次拡大されつゝあるが,反面これによつて起る弊害も皆無であるとは云い難く,後障碍として癒着,術後の腸閉塞,次回分娩時の子宮破裂などが指摘されている。腹壁月経瘻も起り得る障害の一つである。筆者は最近腹式帝切後に生じた腹壁月経瘻を2例経験したので茲にその大要を報告し,併せて2〜3の文献的考察を試みた。
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