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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻8号

1958年08月発行

臨床研究

松原反応及び「シナホリン」反応の比較検討

著者: 飯田正章1 梅村錩三1

所属機関: 1名古屋大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.611 - P.613

文献概要

緒言
 癌腫の特異抗元の存否に関しては,古来枚挙に遑なき程の業績が発表されて来た。その一端を占める癌皮内反応の領域のみに於ても,胎盤抽出多糖類による松原反応の発表以来,癌腫或いは癌尿より抽出したる多糖類及び「ポリペプチード」様物質による反応,胎盤抽出多糖類による反応,細菌多糖類による反応等々が発表され,追試検討されて来た。
 われわれは平田他の発表せる「シナホリン」反応が94.6%の高率な癌的中率をあげて居る事及び,操作が簡単で,材料が容易に入手しうる事等癌反応として多数の利点を有する如く考えられ,又その抽出材料より,松原反応抗元,類似多糖類を含有する事が想像されるので,「シナホリン」反応の追試及び松原反応との比較検討を行った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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