文献詳細
臨床研究
文献概要
はしがき
保存血液(銀行血)の利用は大量輸血を容易にしたが,いつぽう15〜20%に輸血后諸種の反応の発現があり,単なる「さむけ」「ふるえ」など軽度なものから,痙攣,肺水腫など重症なものに至るまで,多数の副作用が挙げられている。このうち最近とくに注目されてきたものに血清(輸血)肝炎がある。そしてNeefe(1954)は輸血あるいは種痘後,半年以内に起きるすべての肝炎症状はVir-us肝炎であるとさえ云つている。われわれも最近血清肝炎と思われる10症例を経験したので報告する。
保存血液(銀行血)の利用は大量輸血を容易にしたが,いつぽう15〜20%に輸血后諸種の反応の発現があり,単なる「さむけ」「ふるえ」など軽度なものから,痙攣,肺水腫など重症なものに至るまで,多数の副作用が挙げられている。このうち最近とくに注目されてきたものに血清(輸血)肝炎がある。そしてNeefe(1954)は輸血あるいは種痘後,半年以内に起きるすべての肝炎症状はVir-us肝炎であるとさえ云つている。われわれも最近血清肝炎と思われる10症例を経験したので報告する。
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