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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻8号

1958年08月発行

症例研究

頸管妊娠の1例

著者: 小島豊1 大池哲郎1

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院分院産婦人科

ページ範囲:P.643 - P.645

文献概要

緒言
 頚管妊娠は,極めて稀な疾患とされており,戦前に於ける報告例は,内外共僅少であった。然るに戦後わが国に於ては,九島の報告に次いで,数例の報告を見るに至った。この事は戦後盛んに行おれる様になつた,人工妊娠中絶術とも関連性があるものゝ如く,本症の発生機転に何等かの示唆を与うるものとして興味深い現象である。私は最近,36才6月の主婦で,連続しての6回の正常分娩と,4回にも及ぶ人工妊娠中絶術後に発生した,興味ある頚管妊娠の1例を経験したので,ここに臨床経過及び病理組織所見につき,追加報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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