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動物に於けるVirus性腫瘍の存在は周知の如く疑いないが,近時或る種の人類悪性腫瘍に就いてもVirusの成因的意義は次第に重要視されてきた。著者等は全く無縁とも思われた幾つかの実験成績から,最近に至り胞状奇胎及び絨毛上皮腫の成因にVirusが関与するであろうとの想定に到達したので,予報的に発表する。その実験は培養上の根拠と形態学的根拠とから成立する。
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