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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻9号

1958年09月発行

臨床研究

内分泌疾患 Ⅵ—男性型性染色質を有するGonadal Dysgenesisについて

著者: 唐沢陽介1 玉田太朗1 武沢鎮磨1 岡富峻1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.701 - P.706

文献概要

I.緒言
 1938年Turnerは,Infantilismにwebbedneck, cubitus valgus等一連の奇形を伴った女子患者の一群を報告した。更に1944年Wilkins等は,同様の症例に開腹検査を行って内外性器の状況を確かめこれを"Ovarian Agenesis"と命名した。以来本疾患は性発育異常の特異な一型として注目を集めて来たのである。
 しかるに,Barrの性染色質発見以来,これ等の患者で,男性型性染色質を示すものが女性型のそれを示すものより遥かに多いことが明らかとなつた。即ち,文献上現在迄報告された症例で,前者は後者のおよそ2倍以上あることが知られているのである。このように新しい知見が加わるにつれて,名称がかわり,現在迄数多くの命名が混乱したままに用いられていることは周知の事実である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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