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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻9号

1958年09月発行

薬剤の臨床

新人工発情物質TACEの臨床知見

著者: 林要1 松村実1 永田典昭1 柿沼祐一1

所属機関: 1神戸医科大学産婦人科教室

ページ範囲:P.715 - P.720

文献概要

1.緒言
 Dodds,Campell等に依りdiethrlstilbestrol,hexestrol等の所謂,人工発情物質(artificialestrogen)が発見されて以来,今日迄に多数の人工発情物質が記載されている。今従来より知られている多数の人工発情物質をその化学構造に依り大別すれば,
 1)天然エストロゲンのD環の開鎖した型と考えられる化合物,例えば,doisynolic acid, bisdehydrtodois-ynolic acid.
 2)更に,C.D環の開鎖型に相当するallenolicacid.
 3)鎖状化合物で,天然エストロゲンのB.C環の開鎖した型に相当するもの,例えば,diethyl-stilbestrol,hexestrol, 2,3-bis-(P-hydroxy-O-tolyl)-2-butene, 2,3-bis-(P-hydroxy−0-tolyl)-butane.
 4)同じく,発癌性炭水化物,例えば,3,4-Benz Py-reneの開鎖型と考えられるbenzeStrol,或いは,3,4-bis-(P-hydroxy-m-toly1)-hexane.
 5)Stilben型,発情物質の一異型と老えられるTri-phenylethylene型発情物質,即ち,D. B. E.,TACE,等に分類される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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