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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科12巻9号

1958年09月発行

薬剤の臨床

人工妊娠中絶術(妊娠前半期)に於ける局所麻酔剤の—使用経験(特にエピロカインに就いて)

著者: 田伏乕雄1

所属機関: 1大阪市立今宮市民病院産婦人科

ページ範囲:P.721 - P.723

文献概要

緒言
 小手術特に人工流産を局所麻酔で行えば簡単であり全身への影響も少なく患者の管理も容易なのであるが従来使用されたプロカインに見られる如く麻酔力で充分でなく発効に時間を要し且つシヨック症状を起すことがあり,患者及び術者の不安を取除き得ない欠点があつた。之に対してラボナール等のチオペンタールソーダ剤による全身麻酔では麻酔効果そのものは優れており現在迄使用されて来たのであるが時に呼吸麻痺によるチアノーゼ且つ無意識の嘔吐,興奮状態を起し患者運搬に労力を要し管理が容易でなく人工中絶の数が多ければ多い程優秀なる局麻剤の出現を望んでやまなかった。
 局所麻酔剤はその浸潤性,速効性,持続性,広範囲性,毒性のなき事等が優劣を決定する因子である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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