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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻1号

1959年01月発行

臨床研究

内分泌疾患 Ⅹ.—所謂若年性出血について

著者: 木下佐1 唐沢陽介1 梶原和人1 小林賀雄1 樋口竜夫1 星合久司1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.33 - P.38

文献概要

I.緒言
 いわゆる機能性子宮出血とは,局所乃至全身所見上何等かの器質的変化を認めることのできる器質的出血に対し,これ等を証明し得ぬ月経周期とは無関係の子宮出血を指すものである。そして本疾患が思春期から更年期に至る各年代層の女性に漏れなく,しかも可成り多い頻度において起ることは周知の如くである。更にその原因が性機能系の何等かの機能失調によることも論を俟たない。
 しかし,内分泌学の進歩に伴い,本疾患の病因或いは発生機序に関する考え方にもいくつかの変遷が繰返されており,間脳一下垂体系の意義や子宮内膜血管の特殊構造に関する発見等,知見が広まるに従つて本疾患への興味もまた深まりつつあるということができよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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