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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻1号

1959年01月発行

文献概要

診療メモ

腹式帝王切開術に関するメモ(2)

著者: 清水直太郎1

所属機関: 1佐世保共済病院産婦人科

ページ範囲:P.80 - P.84

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 5.帝切術の使用範囲は著しく拡大したが,それは主として術時の菌感染による危険が抗生物質の出現によつて著減したことによる。往時は破水後時間が経過しているとか,既に数回内診が反復して行われている等で菌感染の可能性が大きい時は,現在感染徴候が認められないでも帝切術を鋳躇する状態であつたが,今日では感染が現存しても軽度であれば絶対に帝切してはならぬと断定する必要はないと思う。次の2例はその実例である。
 C.23才,初産婦,妊娠10ヵ月で前期破水後59時間33分を経過し,その間に4人から7回内診をうけ,現在感染の起つた明かな微候が認められないものを帝切し,術後は良好に経過した。その場合,術前後に感染防止のために使用した薬剤は表示のようである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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