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診療メモ
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5.帝切術の使用範囲は著しく拡大したが,それは主として術時の菌感染による危険が抗生物質の出現によつて著減したことによる。往時は破水後時間が経過しているとか,既に数回内診が反復して行われている等で菌感染の可能性が大きい時は,現在感染徴候が認められないでも帝切術を鋳躇する状態であつたが,今日では感染が現存しても軽度であれば絶対に帝切してはならぬと断定する必要はないと思う。次の2例はその実例である。
C.23才,初産婦,妊娠10ヵ月で前期破水後59時間33分を経過し,その間に4人から7回内診をうけ,現在感染の起つた明かな微候が認められないものを帝切し,術後は良好に経過した。その場合,術前後に感染防止のために使用した薬剤は表示のようである。
C.23才,初産婦,妊娠10ヵ月で前期破水後59時間33分を経過し,その間に4人から7回内診をうけ,現在感染の起つた明かな微候が認められないものを帝切し,術後は良好に経過した。その場合,術前後に感染防止のために使用した薬剤は表示のようである。
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