文献詳細
診断と検査法
Myelopaque使用による子宮卵管造影法について
著者: 竹下文雄1 鷲尾寿子1 上林操1
所属機関: 1東邦大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.885 - P.890
文献概要
子宮卵管造影法は,子宮の形態,疎通性,内膜の性状,附属器周囲の状況等,不妊症診断には欠くべからざる検査法であるが,使用される造影剤の改良は,本法の発達を促進し,子宮卵管造影法の歴史は,そのまゝ造影剤の歴史といつても過言ではない。
Cary, Rubinが1914年本法を創始した頃使用されたCollargolは,刺激が強いために顧みられなかつたが,1924年HenkelのUmbrenal,1926年Bakkeの臭化物,1932年Williamsのバリウム塩,1933年Guthmann等のUmbrathor (ThO2)等も同様の理由により,広く用いられるには至らなかつた。
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