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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻10号

1959年10月発行

文献概要

薬剤の臨床

UROPYRIDINの膀胱炎に対する効果(第1報)

著者: 高銓煙1 中村公郎1

所属機関: 1熊本大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.895 - P.898

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Ⅰ.緒言
 婦人の尿路系疾患は局所解剖的,並びに機能的に性器と密接な関係があるため,産婦人科領域に於いて,日常しばしば遭遇する疾患の一つである。細菌性の場合には最近種々の優秀な薬剤の登場に伴い,其の優れた効果が報告されているが,非細菌性の場合には抗生物質,サルファ剤等では効果が期待出来ないのが現状である。
 Uropyridin (Pyridium Merck)はそれらの尿路疾患に対して排尿痛,尿意促迫,尿意頻数,灼熱感等の自覚症状に速効的に作用し,内服後速やかに尿中に移行し,ただれた粘膜層及び粘膜組織内へもよく滲透して鎮痛,消炎作用を発揮すると云われている。私達は今般エーザイ株式会社より下記の構造式を有するウロピリジン(2,6-Di-amino-3-Phenylazopyridine Hydrochloride)錠の提供を受けて膀胱炎の患者に使用する機会を得たのでその結果を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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