文献詳細
薬剤の臨床
妊娠悪阻におけるPerphenazine (Trilafon)の使用経験
著者: 久保博1 桜井祐二1 熊切俊太郎1 三村敦子1
所属機関: 1国立東京第二病院産婦人科
ページ範囲:P.901 - P.903
文献概要
産婦人領域においてPhenothiazine系Tran-quilizerのChlorpromazine (以下C.P.と略)は子宮癌根治手術時の準備麻酔・子癇・常位胎盤早期剥離を始め,和痛分娩・術後疼痛・妊娠悪阻と広く使用され著効を収めているが,一方本剤については種々の副作用も指摘され,かなりの難点も感ぜられる場合もある。
Perphenazine (Trilafon)も同様Phenothia-zine誘導体であるが,少量の経口投与でApom-orphineに対する制吐作用はC.P.の10〜20倍であるにかゝわらず,起立性低血圧もないと報ぜられている。
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