文献詳細
臨床研究
文献概要
Ⅰ.緒言
不妊要因の研究と診断の規模が益々広範囲に,しかも精密になるにつれて,クリニークに於ける検査人員の組織化と仕事の分担とが必要になつてきている。従つて各部門に於ける熟練度は,成績の統合と機微なる異常性を発見する上に,その最終判定に大きく影響するもので,異常と認められた者が妊娠したり,正常と認められるものに不妊があつたりする点については,検査成績の絶対性につき尚検討の余地ありとせられるところである。
精子の運動性を顕微鏡直視下に測定するには,1)運動精子の計数2)運動の程度(He-rman & Swanson, Belonoshkin, Hotch-kiss分類)3)運動の様式(前進,回旋,振子運動)4)定距離到達能力5)運動継続時間6)運動速度を求める必要がある。
不妊要因の研究と診断の規模が益々広範囲に,しかも精密になるにつれて,クリニークに於ける検査人員の組織化と仕事の分担とが必要になつてきている。従つて各部門に於ける熟練度は,成績の統合と機微なる異常性を発見する上に,その最終判定に大きく影響するもので,異常と認められた者が妊娠したり,正常と認められるものに不妊があつたりする点については,検査成績の絶対性につき尚検討の余地ありとせられるところである。
精子の運動性を顕微鏡直視下に測定するには,1)運動精子の計数2)運動の程度(He-rman & Swanson, Belonoshkin, Hotch-kiss分類)3)運動の様式(前進,回旋,振子運動)4)定距離到達能力5)運動継続時間6)運動速度を求める必要がある。
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