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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻11号

1959年11月発行

臨床研究

腟断端再発癌の穿刺による細胞診について

著者: 佐藤美好1 八木伸一1

所属機関: 1日本医科大学第一医院産婦人科教室

ページ範囲:P.963 - P.966

文献概要

Ⅰ.緒言
 種々の臓器の癌に対する臨床検査方法の発達によつて,臨床家は著しい便宜を得ており,臨床診断は正確となつて来ているが,診断決定に於ける組織形態学的検査の重要性はいささかも減じることなく,寧ろこれ以外に頼り得る方法がない今日,却つて不可欠のものと考えられる。従つて疑わしい場合には出来るだけ早期の組織診断が益々要望される所以である。今回われわれは腟断端は完全に健常上皮で被覆され,腟内可視部位に表皮剥脱や糜爛も潰瘍もなく,ただ腟断端の一小部位がややかたい硬結として触知される比較的早期に病巣部位を穿刺吸引し極少量の組織液と組織片を載せ硝子に塗抹して容易に且正確に早期診断を決定した症例を報告し,あわせて臓器穿刺法の利点と欠点,その方法,所見特徴及び可能性等について述べて見たい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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