文献詳細
診断と検査法
文献概要
Ⅰ.緒言
昭和33年7月日本生化学総会において,三重県立医大神前教授は,悪性腫瘍組織から,従来全く知られていなかつたPorphyrinに親和性を持つ新しい脂質を結晶として抽出し1)2),これを"Ma—lignolipin"と呼ぶ事を提唱され,その血中証明法3)によつて癌患者では全例陽性,非癌患者および健康者ではすべて陰性と云う成績を発表された4)。
私は直ちに,神前教授の血中Malignolipin証明法に厳重に則り,別表の様な九大産婦人科学教室入院の各種患者,妊婦,および健康婦人に施行し,検討を加えたので報告する。
昭和33年7月日本生化学総会において,三重県立医大神前教授は,悪性腫瘍組織から,従来全く知られていなかつたPorphyrinに親和性を持つ新しい脂質を結晶として抽出し1)2),これを"Ma—lignolipin"と呼ぶ事を提唱され,その血中証明法3)によつて癌患者では全例陽性,非癌患者および健康者ではすべて陰性と云う成績を発表された4)。
私は直ちに,神前教授の血中Malignolipin証明法に厳重に則り,別表の様な九大産婦人科学教室入院の各種患者,妊婦,および健康婦人に施行し,検討を加えたので報告する。
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