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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻11号

1959年11月発行

症例報告

帝王切開術後発生せる腹壁月経瘻

著者: 滝本巖1 岡田祥1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院産婦人科

ページ範囲:P.1017 - P.1020

文献概要

Ⅰ.緒言
 産科手術学の進歩と,諸種抗生物質の出現により,近年は帝王切開術の適応範囲も拡大されて,産道異常の他,高年初産婦殊に高年初産婦の骨盤位や,前置胎盤,微弱陣痛,妊娠中毒症殊に子癇及び常位胎盤早期剥離等にもしばしば行われる。
 帝王切開術には子宮底部の切開法と頚部切開法とがあるが,前者は術後腸管との癒着,腸閉塞或いは月経瘻等をおこすことがある。このため,現在本法を行うことは少い。この中,月経瘻について,私らは最近他医により腹式帝王切開術を受け,其の後4ヵ月目に子宮腹壁月経瘻を生じた患者に遭遇したので,其の大要を報告したいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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