文献詳細
症例報告
文献概要
Ⅰ.緒言
産科手術学の進歩と,諸種抗生物質の出現により,近年は帝王切開術の適応範囲も拡大されて,産道異常の他,高年初産婦殊に高年初産婦の骨盤位や,前置胎盤,微弱陣痛,妊娠中毒症殊に子癇及び常位胎盤早期剥離等にもしばしば行われる。
帝王切開術には子宮底部の切開法と頚部切開法とがあるが,前者は術後腸管との癒着,腸閉塞或いは月経瘻等をおこすことがある。このため,現在本法を行うことは少い。この中,月経瘻について,私らは最近他医により腹式帝王切開術を受け,其の後4ヵ月目に子宮腹壁月経瘻を生じた患者に遭遇したので,其の大要を報告したいと思う。
産科手術学の進歩と,諸種抗生物質の出現により,近年は帝王切開術の適応範囲も拡大されて,産道異常の他,高年初産婦殊に高年初産婦の骨盤位や,前置胎盤,微弱陣痛,妊娠中毒症殊に子癇及び常位胎盤早期剥離等にもしばしば行われる。
帝王切開術には子宮底部の切開法と頚部切開法とがあるが,前者は術後腸管との癒着,腸閉塞或いは月経瘻等をおこすことがある。このため,現在本法を行うことは少い。この中,月経瘻について,私らは最近他医により腹式帝王切開術を受け,其の後4ヵ月目に子宮腹壁月経瘻を生じた患者に遭遇したので,其の大要を報告したいと思う。
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