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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻11号

1959年11月発行

症例報告

先天性腟横隔膜2枚の1例

著者: 丸茂裕和1

所属機関: 1国立所沢病院

ページ範囲:P.1025 - P.1026

文献概要

Ⅰ.緒言
 先天的腟横隔膜(Congenital Transverse Se—ptum of the Vagina)は比較的稀とされている。P. A. Herbut1)の定義によれば先天性腟横隔膜とは産道の長軸と直角に先天的に腟粘膜の中隔が存し子宮腟部を遮蔽する状態にあるものを云う。先に篠田8)により腟横中隔(隔膜のために腟が上下の2部に区劃された上下重複腟)とは全く区別された如く,あくまでも産道の長軸に直角状の中隔であるもののみをいう。此の先天的腟奇型は海外に於ける1939年Davides2)が自己の症例数も含めて過去39例の報告をみたと述べ其後J.Whitelaw3)等他10例が報告された。本邦に於いては柳4)以下菊田5),馬淵6),山田7),篠田,竹内,乗杉9),達木10)他等の報告をみた。最近私の経験した隔膜2枚を有する極めて稀な1例を以下報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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