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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻11号

1959年11月発行

臨床統計

福岡県立三萩野(性病)病院の患者より見たる性病の推移

著者: 浦部利一郎

ページ範囲:P.1027 - P.1029

文献概要

Ⅰ.緒言
 文明と性病,此の両者は密接な関係がありまた戦争と性病は或る程度関連性がある。我が国においても今次戦争後混乱した社会に道義の退廃を来し,巷には異常に人々の性欲をそそる映画,演劇,雑誌等が氾濫し性の開放と共に無分別な性の享楽,従つて性病の急激な蔓延を生じたのである。
 この様な事態において,昭和23年性病予防法が施行せられそれに従つて性病の予防および治療が進められ又世情の安定と共に性病患者数も漸次減少の傾向を示して来たが,昭和33年4月より売春防止法が全面実施せられる様になり,売春は法律上消失したのであるが,実状は安易なものでなく更に根強く潜在化し以前にも増してその行為は盛んに行われていると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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