文献詳細
特集 子宮癌診療の進展
診断
文献概要
Ⅰ.まえがき
子宮癌においても現在の組織学的方法や形態学的基準をもつてしては,極く初期の悪性変化の決定的診断は殆んど不可能である。細胞又は組織の生活現象或いは物質代謝の面から,この困難な点の解決に近づこうとするのが組織化学診である。生化学においては物質の定量が重視されるが,組織化学においては或る化学成分の正確な所在が問題となる。こゝに最近における子宮癌の組織化学診の大勢を展望して見ることゝするが,一言に組織化学といつてもその内容は極めて広範に亘つており,これを全部記載することは到底不可能であり,又その必要もないと思われる。こゝにはその代表的なもののみを撰んで順次解説するに止める。なお今回は子宮癌の組織化学診のみについて述べ,スメアーに関するものには原則として触れないことにした。又従来の子宮癌に関する組織化学的研究は比較的少ないので,現在の概念の説明のために,子宮癌以外のものも参考としたので了とされたい。
子宮癌においても現在の組織学的方法や形態学的基準をもつてしては,極く初期の悪性変化の決定的診断は殆んど不可能である。細胞又は組織の生活現象或いは物質代謝の面から,この困難な点の解決に近づこうとするのが組織化学診である。生化学においては物質の定量が重視されるが,組織化学においては或る化学成分の正確な所在が問題となる。こゝに最近における子宮癌の組織化学診の大勢を展望して見ることゝするが,一言に組織化学といつてもその内容は極めて広範に亘つており,これを全部記載することは到底不可能であり,又その必要もないと思われる。こゝにはその代表的なもののみを撰んで順次解説するに止める。なお今回は子宮癌の組織化学診のみについて述べ,スメアーに関するものには原則として触れないことにした。又従来の子宮癌に関する組織化学的研究は比較的少ないので,現在の概念の説明のために,子宮癌以外のものも参考としたので了とされたい。
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