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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻2号

1959年02月発行

文献抄録

予定日超過に対する卵胞ホルモン療法

著者: W.Kalkschmid.

ページ範囲:P.97 - P.97

文献概要

 予定日の超過は児死亡率を増加せしめ,Bickenbach,Martius等の唱える如く処置を必要と認める。Pla-centaの変性萎縮による胎盤血行障碍及び母児の不調和が原因と考えられる。
 従来種々の方法があるが,われわれはFollikelhormonが無害な陣痛促進剤として適当であるとしてIn-nsbruck大学婦人科1951年より1955年に至る5年間分娩総数7236例中287日以上の分娩を予定日超過として取り扱い,その1469例について卵胞ホルモン療法を行つた。即ち第287日目から毎日5mgの卵胞ホルモンを筋注で5日間連続注射する。薬剤はScheringのProgynon,CibのOvocyclin,SandoのRetalonである。これで効果なかつたものには更に7日おき,第299日目から第2回の陣痛促進を同様に5日間行う。予定日超過1469例中482例が治療群で残り987例が対照群として無処置で比較された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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