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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻2号

1959年02月発行

薬剤の臨床

自律神経症に対するPregnanediol療法に就いて

著者: 千葉俊博1 岡崎恒雄1 菅原比呂志1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.163 - P.165

文献概要

はじめに
 Zondek(1945)のEndocrine allergy説に始まつたHeckel(1956)のSteroid-hormone me-tabolite allergy説にもとついて,Pregnane-diolによる脱感作療法が登場した。本療法の理論面にはなお疑義はあるとしても,その臨床効果については各方面において検討が行われ,その有効性が認められつつあるが,殊に月経前及び月経時障害,更年期障害,自律神経症,尋常性座瘡等においては従来の治療法に匹敵する如き治療成績があげられている。
 吾々の教室においては自律神経症(自律神経機能障害性疾患)の治療法としては塩酸プロカイン緩徐静注療法を主とし,その他間脳照射療法,臓器埋没療法,ホルモン療法,静隠剤療法,自律神経遮断剤療法等を適当に配合して行つているが,今回田辺製薬よりDiol錠(Pregnanediol)の提供をうけ,上記患者に応用して臨床的効果を検討したので茲に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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