文献詳細
手術・手技・麻酔
文献概要
緒言
笑気ガスによる産痛緩解法としてはWebster氏等(1913)の使用により登場し,欧米では1930年頃から娩出期麻酔剤として広く用いられている。わが国では最近研究的に用いられ,その優秀性が認められ乍らも,普及が遅れている様である。産痛緩解法としての麻酔深度は第一期の無痛期即ち,痛覚は鈍麻しながらも意識は完全に消失しない状態で,子宮収縮と共に腹圧を自らいとなみ得る程度が理想的である。われわれは笑気ガスを娩出期麻酔に使用し30例の少数例ではあるが第1報としてその概要を発表する。
笑気ガスによる産痛緩解法としてはWebster氏等(1913)の使用により登場し,欧米では1930年頃から娩出期麻酔剤として広く用いられている。わが国では最近研究的に用いられ,その優秀性が認められ乍らも,普及が遅れている様である。産痛緩解法としての麻酔深度は第一期の無痛期即ち,痛覚は鈍麻しながらも意識は完全に消失しない状態で,子宮収縮と共に腹圧を自らいとなみ得る程度が理想的である。われわれは笑気ガスを娩出期麻酔に使用し30例の少数例ではあるが第1報としてその概要を発表する。
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