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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻3号

1959年03月発行

手術・手技・麻酔

高濃度ペルカミンSによる骨盤高位手術時腰麻法

著者: 森新太郎1

所属機関: 1新大阪(住友)病院

ページ範囲:P.265 - P.268

文献概要

1.緒言
 私はさきに高濃度(1.0%)ペルカミンSによる婦人科開腹術の経験について発表し,その結論として(1)骨盤高位を主とする婦人科の腰麻においても高比重液を使用するのが安全且つ有効である。(2)使用薬液は高濃度(1.0%)ペルカミンSが有利であり使用方法は北原氏の水平側臥位注入法でよく,使用量は1.0〜1.7ccを症例により使い分けること。(3)骨盤高位とする時期は薬液が固定する15分を経過してからと規定する。以上を述べたが,今回は更に本麻酔法を有効にして無害に行わしめるためには更に如何なる注意が必要であるかを先ず基礎的に研究した。次に此の基礎的研究による見地からの臨床例を得,更にこれと従来までの使用例との比較検討の結果,骨盤高位手術に際して用いる,高濃度ペルカミンSによる腰麻の使用方法を確立した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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