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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻3号

1959年03月発行

症例報告

分娩後発生せる後腹膜下出血の1例

著者: 岡田和親1

所属機関: 1市立大町病院産婦人科

ページ範囲:P.275 - P.278

文献概要

緒言
 後腹膜下出血は稀な疾患であり,従つて本症の存在を念頭に置かざる場合は屡々診断に苦しむ事が多く,従来の報告を見ても開腹の結果初めて本症の確診を下しているものが大部分であり,子宮外妊娠,卵巣出血,卵巣腫瘍の頚捻転,子宮破裂及び不全破裂,常位胎盤早期剥離,腹膜炎等と誤診されている。
 私も分娩後の卵巣腫瘍の頚捻転の診断で開腹した結果,右後腹膜下より膀胱部,更に腹壁に至る迄の広範囲に亘る出血を起していた症例に遭遇したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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