文献詳細
症例報告
文献概要
緒言
後腹膜下出血は稀な疾患であり,従つて本症の存在を念頭に置かざる場合は屡々診断に苦しむ事が多く,従来の報告を見ても開腹の結果初めて本症の確診を下しているものが大部分であり,子宮外妊娠,卵巣出血,卵巣腫瘍の頚捻転,子宮破裂及び不全破裂,常位胎盤早期剥離,腹膜炎等と誤診されている。
私も分娩後の卵巣腫瘍の頚捻転の診断で開腹した結果,右後腹膜下より膀胱部,更に腹壁に至る迄の広範囲に亘る出血を起していた症例に遭遇したので報告する。
後腹膜下出血は稀な疾患であり,従つて本症の存在を念頭に置かざる場合は屡々診断に苦しむ事が多く,従来の報告を見ても開腹の結果初めて本症の確診を下しているものが大部分であり,子宮外妊娠,卵巣出血,卵巣腫瘍の頚捻転,子宮破裂及び不全破裂,常位胎盤早期剥離,腹膜炎等と誤診されている。
私も分娩後の卵巣腫瘍の頚捻転の診断で開腹した結果,右後腹膜下より膀胱部,更に腹壁に至る迄の広範囲に亘る出血を起していた症例に遭遇したので報告する。
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