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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻4号

1959年04月発行

臨床研究

新産児の生体反応について—第1篇 尿中尿酸クレアチニン比,カリウム・クレアチニン比について

著者: 庄司忠1 藤政志郎1 石津坂一2

所属機関: 1岩国病院 2山口県立医科大学産婦人科教室

ページ範囲:P.303 - P.305

文献概要

1.緒論
 母体内に於て甚だ安泰なる生活を保持していた胎児が一且分娩を終了し,外界に於て独立の生活を営むに当っては新産児は之等環境の変化に順応せんとして身体に一大変動を経過すべきことは明らかである。即ち分娩に際しては子宮収縮の圧と腹圧,所謂子宮間圧を受け,又骨盤通過時屈曲或は回旋運動を営むことにより産道の圧迫を豪る。次に外界に出ては肺呼吸の開始,啼泣,四肢躯幹の自動的運動,その他の種々急激な変化が一斉に起るのである。此の様な特殊状況下に在る新産児に就て尿中尿酸「クレアチニン」比,「カリウム」「クレアチニン」比の推移を知ることは,前記の如き諸変化が新産児に対し所謂「ストレス」として如何様に作用しているかを知る一助ともなるのではないかと考え,以下述べる様な実験を行つた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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