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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻4号

1959年04月発行

文献概要

手術・麻酔

高比重腰麻薬液を骨盤高位手術に使うことについての意見

著者: 森新太郎1

所属機関: 1新大阪(住友)病院

ページ範囲:P.343 - P.345

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緒言
 婦人科では多くは骨盤高位手術を行うため従来は低比重液((L)と略称)を使用するのが定石であった。即ち高比重液((S)と略称)を使用すれば薬液は脊髄液より直いから薬液は骨盤高位によりどんどん頭側に拡散し麻痺が上昇した結果血行虚脱や呼吸麻痺を起すかもしれない。
 然し(L)の使用では薬液は脊髄液より軽いから—但し臨床上の使用方法によれば(L)は必ずしも脊髄液に対し低比重性を示していない,むしろ等比重性を示している。—薬液は骨盤高位とした際頭側へは上昇しないだろうと云う漠然たる概念より骨盤高位手術即ら婦人手術では(L)使用が定石となったものと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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