文献詳細
症例報告
文献概要
緒言
Beardは,臍帯の捻転は左程重要ではないが自然界の謎の中の興味ある問題である,と述べているが,捻転も過度になると子宮内胎児死亡の一因となり得る事が1838年d'Outrebontに依り既に報告されている。本邦でも1917年に菅野が浸軟児にみられた病的捻転を発表して以来凡そ30数例の報告が散見されるが比較的稀なものである。われわれも臍帯の過度捻転に依ると思われる胎児死亡の1例を経験したので茲に報告し,同時に文献的考察を加えたいと思う。
Beardは,臍帯の捻転は左程重要ではないが自然界の謎の中の興味ある問題である,と述べているが,捻転も過度になると子宮内胎児死亡の一因となり得る事が1838年d'Outrebontに依り既に報告されている。本邦でも1917年に菅野が浸軟児にみられた病的捻転を発表して以来凡そ30数例の報告が散見されるが比較的稀なものである。われわれも臍帯の過度捻転に依ると思われる胎児死亡の1例を経験したので茲に報告し,同時に文献的考察を加えたいと思う。
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