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文献概要
症例報告
臍帯過度捻転による子宮内胎児死亡
著者: 田中正巳1
所属機関: 1三重県立大学医学部産婦人科教室
ページ範囲:P.365 - P.369
文献購入ページに移動緒言
子宮内胎児死亡は,種々な原因による症例が報告されているが,その原因中比較的まれなものとして,臍帯の過度捻転があげられる。本症については,1838年D'Outrepontの報告に始まるとされ,本邦においても菅野1)の報告以来諸家2)−21)の報告をみる。著者も臍帯過度捻転が,胎児の死因となつたと推定される1例を経験したので報告し,あわせて本邦文献についての考察をもおこなつた。
子宮内胎児死亡は,種々な原因による症例が報告されているが,その原因中比較的まれなものとして,臍帯の過度捻転があげられる。本症については,1838年D'Outrepontの報告に始まるとされ,本邦においても菅野1)の報告以来諸家2)−21)の報告をみる。著者も臍帯過度捻転が,胎児の死因となつたと推定される1例を経験したので報告し,あわせて本邦文献についての考察をもおこなつた。
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