文献詳細
文献概要
症例報告
未分化胚細胞腫の1例
著者: 笠島欣一1
所属機関: 1秋田赤十字病院産婦人科
ページ範囲:P.371 - P.372
文献購入ページに移動緒言
本腫瘍は過去の文献に於ては本態が不明なためgrosszelliges Rundzellenkarzinom, alveolä—res Sarcom, Embryonal karzinom等種々の名称で報告されたが1930年Rebert Meyerに依り,性的分化を遂げない性器腺細胞から発生した胚細胞腫の一種なる事が明らかとなり,Disger—minom未分化胚細胞腫と命名せられた。顆粒膜細胞腫,男化胚細胞腫及びBrenner腫瘍と共に充実性卵巣腫瘍中特異の地位を占めるものである。本腫瘍は茲大秋山の調査によれば全卵巣腫瘍の1.8〜0.4%を占めるとされ,比較的稀とされている。最近その1例を経験したのでここに報告する。
本腫瘍は過去の文献に於ては本態が不明なためgrosszelliges Rundzellenkarzinom, alveolä—res Sarcom, Embryonal karzinom等種々の名称で報告されたが1930年Rebert Meyerに依り,性的分化を遂げない性器腺細胞から発生した胚細胞腫の一種なる事が明らかとなり,Disger—minom未分化胚細胞腫と命名せられた。顆粒膜細胞腫,男化胚細胞腫及びBrenner腫瘍と共に充実性卵巣腫瘍中特異の地位を占めるものである。本腫瘍は茲大秋山の調査によれば全卵巣腫瘍の1.8〜0.4%を占めるとされ,比較的稀とされている。最近その1例を経験したのでここに報告する。
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