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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻5号

1959年05月発行

臨床研究

子宮頸癌放射線療法による無尿症に対する人工腰部尿管瘻

著者: 田中正巳1

所属機関: 1三重県立大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.429 - P.432

文献概要

I.まえがき
 子宮頚癌患者の死因として最も多いものは尿毒症であり,この尿毒症を惹起する主要な役割を演ずるものが尿管狭窄であるといおれている.尿管狭窄をおこす原因として種々な要因があげられるが,近年子宮頚癌の放射線療法によりおこる尿管狭窄が注目されるようになつてきた。
 わが教室においては,先に中川1)がこのような症例を報告している、私も子宮頚癌放射線療法中に突然無尿をきたし,1度は尿管カテテリスムスにより排尿をみたが再び無尿をきたしたため腰部尿管瘻造設術をおこない,比較的長期生存せしめた症例を経験したので報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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