icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻5号

1959年05月発行

文献概要

薬剤の臨床

新合成副腎皮質ホルモン16α-Hydroxy-9α-Fluoropredonisolone(Triamcinolone)の婦人科的応用

著者: 赤須文男12 野口昭二1 地引晶子1

所属機関: 1東邦大学医学部産婦人科教室 2現金沢大学

ページ範囲:P.437 - P.440

文献購入ページに移動
I.緒言
 1949年HenchおよびKendallら1)が副腎皮質ホルモンの1つであるCortisoneがリウマチ性疾患に対し著効を示すとなす劃期的な業績を発表して以来,ここ数年間における副腎皮質ホルモン研究の進展はまことに瞠目に値するものがある。かくの如く臨床方面でこのホルモン剤の改良がたえずのぞまれたのは本ホルモン剤使用にさいして現われる最大の難点すなわち,水,電解質代謝作用による副作用を可及的少くし,いわゆる糖作用をより強力にしたいためであろう,ために皮質ステロイド核の一部の改造によつてその目的を達しようとし,優秀なPrednisolone, Prednisoneとなつてあらわれ引続きより強力なそして副伶用の少い新合成ステロイドたる6α-Methylprednisolone(Medrol)及び16α-Hydroxy-9α-Fluoroprednisolone(Triamcin-olone)が提供されるにいたつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?