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薬剤の臨床
新合成副腎皮質ホルモン16α-Hydroxy-9α-Fluoropredonisolone(Triamcinolone)の婦人科的応用
著者: 赤須文男12 野口昭二1 地引晶子1
所属機関: 1東邦大学医学部産婦人科教室 2現金沢大学
ページ範囲:P.437 - P.440
文献購入ページに移動1949年HenchおよびKendallら1)が副腎皮質ホルモンの1つであるCortisoneがリウマチ性疾患に対し著効を示すとなす劃期的な業績を発表して以来,ここ数年間における副腎皮質ホルモン研究の進展はまことに瞠目に値するものがある。かくの如く臨床方面でこのホルモン剤の改良がたえずのぞまれたのは本ホルモン剤使用にさいして現われる最大の難点すなわち,水,電解質代謝作用による副作用を可及的少くし,いわゆる糖作用をより強力にしたいためであろう,ために皮質ステロイド核の一部の改造によつてその目的を達しようとし,優秀なPrednisolone, Prednisoneとなつてあらわれ引続きより強力なそして副伶用の少い新合成ステロイドたる6α-Methylprednisolone(Medrol)及び16α-Hydroxy-9α-Fluoroprednisolone(Triamcin-olone)が提供されるにいたつた。
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