文献詳細
薬剤の臨床
硫酸Protamine附加絨毛性及び下垂体前葉性Gonadotropinの効力及びAnti-Hormoneに関する実験的考察
著者: 一宮勝也1
所属機関: 1東京医科歯科大学産婦人科教室
ページ範囲:P.489 - P.493
文献概要
近年Steroid系ホルモンに多数のDepot剤の出現をみたので,臨床的に効力の増強を期待できるし,また使用に便利である。蛋白系のホルモンでもInsulinやACTHは,その効力を持続増強させる製品が市販されている(Homan,et al,1954)。
これは,それぞれにProtamineや亜鉛等を附加せしめたもので,Gonadotropinでもtannin酸やCasein,Egg albuminを加えることによつて,ラッテ卵巣及び子宮重量増加試験で,その効力が持続増強されることは一般に知られていることである。
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