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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻6号

1959年06月発行

薬剤の臨床

妊娠悪阻及び"つわり"に対するThioctic Acid並びにperphenazineの使用経験

著者: 秋本若二1 鈴木四郎1 本渡劦1

所属機関: 1岡山赤十字病院産婦人科

ページ範囲:P.495 - P.498

文献概要

I.緒言
 妊娠悪阻及び"つわり"に対する治療は古来幾多の方法が行われて来た。終戦後は人工妊娠中絶の流行によつて,本症の治療対象が甚だ少くなつていたが,世情の安定につれて,再び治療を希望する者が著しく増加して来た。これに伴い,治療剤として新しい薬剤が次々と登場しつゝある。
 最近,われわれはPerphenazine及びThio-ctic Acidの提供を受けたので,両剤をそれぞれ同一時期の患者に使用し,その効果発現の状況を比較検討する機会を得た。勿論,短期間の,しかも少数例の実験であるから,この結果をもつて,直ちにおのおのの"つわり",悪阻に対する効果を云々する意図もないし,又出来もしないが,より効果的な治療への参考資料の一端ともなれば幸いと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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