icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻6号

1959年06月発行

手術・手技・麻酔

産婦人科領域における5.5-Äthyl-methylbutyl-malonylthio-Harnstoff(Inactin)の使用経験

著者: 森武史1 近藤清己1 坂本篤郎2 西井貫一2

所属機関: 1京都府立医科大学伏見分院産婦人科 2日本大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.505 - P.508

文献概要

I.まえがき
 InactinはPromonta社(Hamburg)が1952年に提供した新しい静麻剤であり,5.5-Äthyl-methyl-malonyl-thio HarnstoffのNa塩で図の如き構造式を有している。
 このようなmalonyl-thio Harnstoffの誘導体としては近年Penthothal (Abott),Kemi-thal (Imperial chem)等が製造されているが,Boere (19531),19542))はBarbital剤の催眠作用及び毒性は側鎖の種類とこの中に含まれる炭素原子の数とに基ずくと云つているので,Inac-tinは構造上,例えばPenthothalに比較すると,側鎖の炭素が一つ少く,化学的及び薬理的にも作用域の広い害の少い製剤であり,その優秀さを臨床的に期待出来るもので,本剤を産婦人科領域に於ける各種手術に使用した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら