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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻6号

1959年06月発行

文献概要

症例報告

奇形腫より発生した卵巣・腹膜偽粘液腫の1例

著者: 宮村通敏1 小玉敬彦1

所属機関: 1長崎大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.525 - P.527

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I.緒言
 腹膜偽粘液鍾は卵巣偽ムチン嚢腫の一異形とされる卵巣偽粘液腫に併発し臨床的に悪性の経過をとる疾患であり,虫垂粘液嚢腫,腸憩室等をも原発巣とするが卵巣を原発としたものは1884年We-rthが始めて報告しPseudomyxoma peritoneiと命名したものである。
 わが国に於ては1904年星野が報告して以来,斉藤によれば婦人科以外の領域を含めて105例に達し,内女性では虫垂性のもの12例,卵巣性32例で卵巣原発のものは虫垂性の約3倍に及ぶという。本例は産婦人科報告例中五十嵐についで54例目である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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