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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻6号

1959年06月発行

症例報告

Meigs' Syndromeを呈した卵巣嚢腫の2例

著者: 石井次男1 今泉明1 三浦良治1

所属機関: 1信州大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.529 - P.533

文献概要

I.はしがき
 1936年Meigs & Crassが腫瘍剔出により速やかに消失する腹水及び胸水を合併した卵巣線維腫7例を報告し,Rhoads & Terrell (1937)によつてMeigs' syndromeと命名された。また,同様の例は既にSpiegelberg (1866)を初めCu-llingworth (1874),Tait (1892),Demons (1900〜1903)らにより報告されており,殊にDemonsは3例について詳細な報告を行つているのでDe-mons-Meigs' Syndromeとも呼ばれる。
 本症候群と同様の症状は,線維腫及び以前線維腫と混同された莢膜細胞腫並びに顆粒膜細胞腫(Meigs 1954は以上を本症候群の定型例とす)のみならず,卵巣嚢腫,皮様嚢腫,卵巣癌及び子宮筋腫にも発生することがあり,今日一般に骨盤内腫瘍に腫瘍剔除後速やかに消失する腹水及び胸水を合併した場合をMeigs' Syndromeとしているようである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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