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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻7号

1959年07月発行

文献概要

臨床研究

内分泌疾患 ⅩⅤ—代償性月経について

著者: 唐沢陽介1 小泉博1 星合久司1 前田敏雄1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.555 - P.559

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Ⅰ.緒言
 月経と密接な関連を有し,性器以外の部位より周期的に起る出血,即ち周期的性器外出血(pe-riodische Extragenitale Blutung)は次の二つに分けられる。即ち, 1) 補助月経(Supplementäre Menses):過少又は稀発月経が存在し,それ以外に他の器官からも出血するもの。 2)代償月経(Vikarierende Menses):月経を見ずして,性器外からのみ出血が起るもの。
 この分類はChrobak.Rosthornの提唱以来周矢1の事実である。その際他の器官に器質的疾患がある場合は勿論除外されなければならない。両者の中では補助月経の方がより多く見られ,真の代償月経は可成り稀なものである。両者の混合した型も叉存在することは当然考えられることである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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