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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻7号

1959年07月発行

文献概要

実験の研究

PrimogonylのAnti-Hormoneの実験的研究

著者: 一宮勝也1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.575 - P.577

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Ⅰ.はしがき
 近時,ホルモン剤の普及は全く目ざましいものであるが,蛋白性ホルモンの製剤は,殆んどが臓器製剤であるために,これを大量,長期に使用すると,Anti-hormoneの発生をみて,同剤の効果は無に等しくなる。Anti-hormoneの一つであるAnti-Gonadotropinについては古くから多くの研究報告がなされて来て,近年では,これが異種蛋白による免疫抗体であることが,ほゞ確定している。このAnti-hormoneには抗原性としてホルモン特異性,種属特異性,臓器特異性及び抽出による蛋白変性の為の特異性があると云われて居り,製剤は純度の高いことが要求されるのは当然であろう。このAnti-hormoneの発生を防ぐ為には,製品の純度が高いことのみならず,使用方法,使用量を検討することが必要である。
 私は妊婦尿より抽出した絨毛性GonadotropinであるPrimogonyl (Schering)を用いてAnti—hormoneの追及を試み,こゝに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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