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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻7号

1959年07月発行

症例報告

先天性限局性頭蓋欠損症の1例

著者: 一宮勝也1 清水清美1 須賀田邦彦1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.617 - P.618

文献概要

Ⅰ.はしがき
 われわれは奇形児の分娩に遭遇することが稀にあるが,高度の奇形児を有するものは,母体内で死亡していたり生後数分から1週以内に多く死亡する。生命に影響のない奇形では兎唇や多趾症などが比較的多い。これらの奇形は遺伝的な関係をもつものに多くみられるのは当然のことであるが,最近では母体が妊娠の極く初期にVirus性疾患に罹患したり,放射能を受けたり,またCo-rtisoneなどのHormoneを多量に投与されたりすると,児に奇形を発生しやすいことが判明してきた。
 われわれは妊娠第3週の始め(妊娠直後)より寒冷蕁麻疹及び外陰部掻痒症で治療した婦人の第一子に,頭蓋の先天性限局性欠損を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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