icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻8号

1959年08月発行

グラフ

卵巣に於けるアンドロゲンの産生源と考えられる卵巣門細胞

著者: 彦坂恭之助1 藤井明和1 山岡完司1

所属機関: 1慶応大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.647 - P.648

文献概要

 卵巣門細胞は卵巣の門部(Hilus)に出現する細胞であって,該部を走行する神経に接するか或は神経束内に数個乃至集団として認められる。従つて以前は交感神経親細胞(sympathicotrophic cell)ともいわれた。個々の細胞は円形・楕円形又は不正形を呈し,核は略々円形で多くは偏在する。普通染色でも空胞と淡黄褐色の顆粒が細胞質内にみられるが,特殊染色をすれば分泌顆粒・分泌空胞がみられ,この細胞が内分泌機能を有することは明かである。
 又ラインゲ氏類結晶(Reinke's Krystalloid)が認められるが,これは睾丸のLeidig's Interstitialzel-lenに特有とされていたもので,両細胞が同種の細胞と考えられる所以である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら