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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科13巻9号

1959年09月発行

文献概要

臨床研究

初期人工妊娠中絶術時の麻酔と血液酸素飽和度

著者: 小林敏政1 川上彰1 石鍋久子1

所属機関: 1都立大塚病院産婦人科

ページ範囲:P.762 - P.764

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I.緒言
 近時初期人工妊娠中絶術時に麻酔を使用することが普通となつたが,麻酔実施時にはそれなりの利害あるためか,本手術の麻酔にも種々の方法が行われている。而して此の中の静脈麻酔法での最大の欠点は呼吸障碍であつて,此の障碍のために血中の酸素欠乏を来し,生体各臓器に機能的或は器質的障碍をおこし,これが高度となれば生命を危険に陥ち入らしめるのでこの点が静脈麻酔応用時に危懼せられるところであると思う。我々は迅速且連続的に血液酸素飽和度を測定し得ると云われるErma Oxymeterを使用して初期人工妊娠中絶術時の麻酔時に血液酸素飽和度が如何に変化するかを観察したので以下報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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