文献詳細
薬剤の臨床
悪阻に対する新抗ヒスタミン剤Diphenylpyraline (Hy-stamin)の使用経験
著者: 佐藤友義1 瀬川力1 鈴木康平1
所属機関: 1岩手医科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.797 - P.799
文献概要
妊娠嘔吐(つわり)および妊娠悪阻の治療には,従来種々の薬剤が使用されてはいるが,未だすべてに満足のはなく,場合によつてはさらに暗示療法,理学療法または食餌指導を適宜併用してもなお効果がなく,時としてはついに妊娠継続を断念せざるを得ないこともある現状である。
今回われわれは新らしい抗ヒスタミン剤であるDiphenylpyraline Hydrochloride (邦製Hy—staminエーザイ)を妊娠悪阻に使用する機会を得たので,その成績を報告する。
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