文献詳細
病例報告
絨毛癌(Choriocarcinoma)4例の治療及び剖検について
著者: 斎藤幹1 新井大作1 八尾十三1 鈴木一男1 岡俊勝1 平野俊雄1 助川幡夫1 平川浩一1 清水清美1 菅恭平1 毛受松寿2 丹下穹2 松田信良2 鈴木啓央2 高橋登3 鈴木恒道3 畠山茂3 島津フミヨ4
所属機関: 1東京医科歯科大学産婦人科学教室 2東京医科歯科大学外科学教室 3東京医科歯科大学病理学教室 4東京女子医科大学放射線科学教室
ページ範囲:P.807 - P.817
文献概要
絨毛癌(Choriocarcinoma)が狭義の悪性絨毛上皮腫を意味することは明らかである。Hertig,Novak,Dilworthらによれば絨毛癌は甚だ悪性で子宮剔出,ラ.レ線照射などの治療が加えられても之の予后は甚だ不良であるとされている。
著者らは最近4例の絨毛癌に対し夫々異つた治療を行う機会をえたが,結局3例は死亡するに至つた。以下に治療及び剖検所見を中心としてこれら症例について述べ考案を加えてみたい。
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